
「キリ クリームチーズ コンクール」とは
「キリ クリームチーズ コンクール」は、お菓子に携わるすべてのプロフェッショナルを対象に、「キリ クリームチーズ」を使ったスイーツで技術と創造力を競うコンクールです。製菓業界の活性化と次世代の育成を目的として2000年にスタートした本コンクールはプロ向けコンクールとしては国内トップクラスのレベルの高さと規模を誇ります。
第13回目の開催となる本年は、<生菓子><焼菓子><ファクトリー><ジュニア>の4つの部門で作品を募集。各部門5作品(計20作品)が最終審査に進み、各部門における最優秀賞、銀賞、銅賞が決定いたしました。
また、前回のコンクールから、ファクトリー部門においては規定の部門賞に加えて、生活情報誌「Mart」(光文社)とコラボレーションした「Mart 読者審査員特別賞」も新設され、商品化を意識した、より消費者にも近いコンクールとなりました。




受賞作品
200を超える応募作品の中から第1次審査(書類審査)を通過した20作品が、最終審査へと駒を進めました。そして、最終審査(実技・試食審査)当日の8月3日(木)。各分野でご活躍のスイーツ界を代表する方々に審査員を務めていただき、受賞作品を決定いたしました。厳しい審査を通過した、選りすぐりのスイーツをぜひご覧ください。

生菓子部門


田中 裕子さん
㈱パティシエ エスコヤマ


焼菓子部門


伊藤 忠重さん
(有)ラメール洋菓子店

受賞のことば
自信はあったので、もう本当に飛び上がるくらい嬉しかったです。
焼き菓子は今回、日持ちも条件だったのでその部分はかなり難しかったです。キリ クリームチーズをバターに置き換えるのが一番簡単で安定していると思うので、それをどこまで変えられるか、バターに置き換えるのが何グラムまでいけるのかを試行錯誤しながらやっていきました。シロップにも入っているすだち酎というすだちを使った焼酎を使ってキリのコクを倍増させたつもりです。
今回最優秀賞をいただけたので今後は自分で独立できるようにやっていきたいと思っています。

ファクトリー部門


渡辺 ひろ子さん
㈱柏屋

受賞のことば
今回のテーマ「ご褒美」で、まず思い浮かんだのが自分の子供たちでしたので、子供たちといろいろ話をしながら作っていきました。キリの味は濃くて美味しいと思うのですが、それだけで最後まで美味しく長く食べれるかと思ったら、子供たちには濃すぎるなと思いました。そこでリコッタ(フレッシュチーズ)を組み合わせてみるとさっぱりしたリコッタがうまくバランスを取ってくれました。今回は悩みながら本選会場の郵送まで考え抜いて審査委員の方々に半解凍くらいの一番ベストな状態で試食をしていただけたかなと思っています。
私の会社は工場生産ということで個人のお店に比べればなかなか技術を磨く場面は少ないのですが今回のようなコンテストに出ることで今後も自分の知識と技術を磨いていきたいと思っています。

ジュニア部門


長谷川 千将さん
浜名湖 ぬくもりの森 お菓子の森

受賞のことば
本選中は会場の雰囲気で手が震えてしまったりしたのですが、一個一個丁寧に自分の作業だけに集中するようにしました。終わってからはホッとしています。
今回は夏ということもあって商品名の『Soleil Aveuglant(ソレイユ アブゥグラント)』= まばゆい太陽 をイメージしたオレンジを使用したケーキです。メインのムースはホワイトチョコレートを一緒に混ぜてよりキリ クリームチーズが際立つような風味になっております。
今回受賞させて頂いたのですが、2年に1回開催されるキリ コンクールにもっと美味しいお菓子を出してチャレンジしていきたいと思っています。
生菓子部門

髙橋 秀樹さん
㈱リビエラ
焼菓子部門

濱田 智陽さん
㈱ミリアルリゾートホテルズ
ファクトリー部門

今 伸五さん
㈱もりもと
ジュニア部門

髙坂 翔さん
(有)ラメール洋菓子店
生菓子部門

土脇 元文さん
ザ・リッツカールトン東京
焼菓子部門

寺山 直樹さん
プラス・オ・ソレイユ
ファクトリー部門

本田 美幸さん
㈱柏屋
ジュニア部門

森下 希貴さん
ホテル日航姫路
生菓子部門

本澤 聡さん
㈱アニバーサリー早稲田店
生菓子部門

谷 聡さん
エクシブ有馬離宮
焼菓子部門

青沼 佑弥さん
パティスリーSAKURA
焼菓子部門

加藤 隆行さん
オークラフロンティアホテルつくば
ファクトリー部門

伊藤 梢さん
㈱ベルベ 洋菓子店
ファクトリー部門

山元 雄太さん
㈱明治記念館調理室
ジュニア部門

宮本 悠さん
グランドニッコー東京台場
ジュニア部門

伊勢 沙織さん
Patisserie M's Passion

ファクトリー部門


本田 美幸さん
㈱柏屋

受賞のことば
Martの読者の方々に審査してもらった時に、素直に「カワイイ」とか「美味しい」と言っていただけて本当に嬉しいなって思いました。本当にありがとうございました。

審査員のみなさま
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横田 秀夫氏
菓子工房オークウッド
代表取締役
内海会会長 -
小山 進氏
株式会社パティシエ エス コヤマ
オーナーシェフ
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大関 博之氏
有限会社ラメール洋菓子店
代表取締役
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高木 康裕氏
菓子工房アントレ
代表取締役
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川村 英樹氏
有限会社HIDEKI
「アテスウェイ」
オーナーシェフ
一般審査員10名
株式会社光文社
「雑誌Mart」読者より選定
<総評 横田 秀夫氏>
今回は4部門ともかなりレベルが高かった気がします。キリ クリームチーズに合う素材というと柑橘系のフルーツだとか今までの定番があるのですが、コンクールを開催する度に「こんなのもキリ クリームチーズに合うんだ!」という素材が発見される、いろんなアイデアが柔軟に生まれてくるそんな状況かなと思います。


受賞のことば
4年前、ファイナリストに残ったのですが時間もオーバーしてしまい上位三位にも入ることができませんでした。それからは普段の仕事から段取りや準備段階の大事さも意識して取り組んできました。
今回は一番下のクリスピー生地に瞬間高温高圧プレスという技術をもって加工した奈良漬を使用しており、加工したお野菜とキリ クリームチーズとの相性の良さを発見できたことがアクセントになっています。日頃から小山シェフに「味をデザインしろ」ということを言われているので、自分が入れたいものばかり入れるのではなく引き算もして構成を組み立てることも意識して作り上げていきました。
将来は無農薬のお野菜を使ったお店を持ち、新しいものを商品化してお客様に提案したいなと思っています。