CSRへの取り組み ベル社のCSRへの取り組みについてご紹介します。

理念
Sharing smiles

フランスに本社を置くベル社は、世界130カ国、4億人以上のお客様に美味しいチーズをご提供し「全ての人に健康的な「食」を提供し、「食」に対して責任感を持つ会社でありたい」という願いを込めて各国で活動しています。
そのために、私たちは、持続可能な活動を行いながら、安心安全な製品をご提供するための品質へのこだわりと技術革新を追及し、より多くのお客様に美味しく、栄養価の高い製品を提供することを目指しています。

乳製品メーカーとしての社会的責任

生乳はチーズ製造において最も基本的な原材料です。持続可能な乳製品の生産と品質は、酪農場や飼料、乳牛の健康状態が保たれてはじめて可能になることから、酪農業の将来に影響を与える兆候がないか、注意深くモニタリングしています。

酪農業における環境への負荷削減

WWF

ベル社は、乳牛に与える飼料から生乳の生産までのそれぞれの業務工程で発生する環境への負荷を減らすことを目指しています。
ベル社は「責任ある大豆に関する円卓会議」(*Roundtable on Responsible Soy / RTRS)および「持続可能なパーム油のための円卓会議」(*Roundtable on Sustainable Palm Oil / RSPO)のメンバーとして、飼料の主な原料となる大豆やパーム油由来の成分などが持続可能なプロセスで生産されることを重視しています。そこでベル社はRTRSおよびRSPOで認証されたもの(大豆やパーム椰子殻(PKS))の優先的な使用を目指しています。
ベル社は2015年に、フランス、ポルトガル、スロバキア、ポーランドの各国でチーズ製造のための生乳の生産に使われる大豆由来飼料34,350m.t、ヤシ由来飼料36,590m.tに対し、RTRSとRSPOから「持続性」について認証を受けました。
またフランスの酪農専門家が推進する「ライフカーボンデイリー」プロジェクトに参画し、2024年までに温室効果ガスの排出を20%減らすことを目指しています。
*RTRSとは、大豆の生産と生態系の保全を両立し生産国の社会にも寄与していくことを目的としたルール作りに取り組んでいる国際機関
*RSPOとは、パーム油の生産と生態系の保全を両立し持続可能なパーム油の生産と利用促進を目指す第三者機関

乳牛の健康への配慮

ベル社が最も重要だと考えているのはお客様に健康的で高品質な商品を届けることです。高品質の商品をお届けするには乳牛の健康状態が大きく影響します。そのために、ベル社が使用する生乳の70%を占めるフランス、オランダでは酪農家に対し、ベストプラクティスを推進する支援を行っています。
例えばオランダでは、契約酪農家の24%が、乳牛の健康改善の指針となる「カウコンパス」を導入しており、フランスでは、すべての契約酪農家が乳牛の健康、飼料、品質、動物福祉、労働者の安全、および環境保護に配慮した「Dairy Farmer Best Practices Charter」を遵守し継続的に改善していくために、定期的に監査を行っています。


栄養価の最適化と
添加物の削減を
目指して

ベル社の商品は世界中の4億人を超える人々に愛されています。このような信頼に対し、お客様のニーズと期待を商品に反映させ、高品質な素材とともに、食べることの楽しさもお届けすることがベル社の義務だと考えています。

お客様のニーズにお応えする商品

個包装のチーズは、1924年にベル社のラッフィングカウから始まりました。この個包装技術は、一度に食べる量をコントロールでき、かつ食品廃棄物の削減に対しても貢献出来ると考えています。
また、ベル社では国際的な公衆衛生局の推薦や専門家達の意見を基に継続的にレシピを最適化しています。
まず基本となるチーズの脂質、塩分そしてカルシウムに焦点をあて、他の栄養素とのバランスやチーズの味を損なわないことを担保しながら、日々改良に向けて努力しています。 ベルフランスはPNNS(フランス農業・水産省による国民健康栄養プログラム)の一環として、ベル社の基幹ブランドである「ラッフィングカウ」と「キリ」で2つの宣言書に署名し、脂質、塩分を削減、カルシウムを増加させるレシピの改善を行いました。
日本では2016年にキリクリームチーズのカルシウムを1.8倍(※)、ハーブ&ガーリックは6.4倍増量しています。(※自社従来品との比較)

● 食品添加物削減の取り組み

食品添加物は保存性を向上させるなどの目的のためにいくつかの製品に使用されています。ベル社製品に使われているすべての添加物は食品衛生法の使用基準に準じておりますが、現在、使用量低減のための研究、開発に積極的に取り組んでいます。

栄養成分については、熱量を含めた5項目を商品に表示しておりますが、さらに食塩相当量、カリウム、リンの4項目をウェブサイト上で公開しています。
アレルギー物質については表示が義務付けられている特定原材料7品目を商品に表示しておりますが、さらに表示推奨の18品目をウェブサイト上で公開しています。


社会貢献を伴う企業成長を目指して

2011年、社会や環境に貢献しながら企業の成長につなげる「ベルアクセス」というアイデアラボが設立されました。経済的に困難な国の人々にも栄養価の高い商品をお届けできるよう、社会や販売経路、生産に至るまで新たなアプローチを開発しています。

2013年に開始した「シェアリングシティ」プログラムは、ビジネストレーニングや健康保険や金融サービスを提供しながらベル社の商品の販売をしてもらう、新興国のいくつかの主要都市の街頭販売流通網を活用したプログラムです。2015年12月末までに、ホーチミンシティ(ベトナム)、キンシャサ(コンゴ民主共和国)、アビジャン(コートジボワール)の3都市4,600人が、当プログラムを利用、2025年までに、30の都市で80,000人に拡げることを目標に掲げています。

● ベル財団

Foundation

ベル財団は子どもの健康、特に食生活と栄養の問題を改善するための活動をサポートするために2008年に設立されました。毎年、世界中の子供達の栄養失調や農業支援などに関わる教育的なプログラムをサポートしています。設立以来、ベル財団がサポートしたプロジェクトは30カ国で200を超え、出資額は180万ユーロ以上となっています。

● 日本での取り組み

世界人口約70億人のうち、約10億人が飢餓・貧困に苛まれている一方で、20億人以上が飽食社会の中で肥満・生活習慣病に苦しんでいると言われています。ベル ジャポンは、このような食の不均衡の解消を目指すTABLE FOR TWO プログラムに賛同し、パートナー企業としてサポートしています。

● 活動報告

・2017年「とびっキリキャンペーン」(2017年4月4日~5月31日)
本キャンペーンの「買って当てようコース」応募1口分がTABLE FOR TWOを通じて開発途上国の学校給食一食分に生まれ変わるプログラムです。

2017年7月に以下の通りTABLE FOR TWOへ寄付を行いました。
寄付金額 133,880円


本キャンペーンにより、アフリカ・アジアに届けられた給食は6,694食。
これは、およそ33人の子どもたちの1年間分の給食に相当します。学校給食は、子どもたちの貴重な栄養源であると同時に、教育機会の提供にもつながっています。
多数のご賛同をいただき、ありがとうございました。


・2016年「キリ50周年アニバーサリーキャンペーン」(2016年4月1日~6月30日)
本キャンペーンの応募1口分がTABLE FOR TWOを通じて開発途上国の学校給食一食分に生まれ変わるプログラムです。

2016年8月に以下の通りTABLE FOR TWOへ寄付を行いました。
寄付金額 798,480円


本キャンペーンにより、アフリカ・アジアに届けられた給食は39,924食。
これは、およそ190人の子どもたちの1年間分の給食に相当します。学校給食は、子どもたちの貴重な栄養源であると同時に、教育機会の提供にもつながっています。
多数のご賛同をいただき、ありがとうございました。


環境への配慮

持続可能な天然資源の活用、酪農業界が直面している気候変動や深刻化する水不足にベル社全体で積極的に取り組んでいます。

● 水使用量の削減

全世界のベル社工場では、水の消費を減らすために、独自の手法WASABEL (Water Saving At Bel)を展開しています。この手法により、すべての工場は共通のテンプレートに基づいた最も効果的な行動計画を実行出来るようになりました。すでに2008から2015までで26.7%の削減に成功しています。

● エネルギー消費量の削減

ベル社は、温室効果ガス排出を段階的に下げるために、化石燃料への依存を減らすことを優先事項に設定しました。 2015年には、自社の2つのバイオマスボイラーでグループの全体のエネルギー使用の7.5%を占めました。またポルトガル、アメリカでは2015年から再生エネルギーを活用しています。